前作「Frank」で本格派ジャズシンガーの貫禄を持って登場したエイミー・ワインハウスのセカンドアルバムは、そのビーハイブヘアにふさわしく往年のガールグループやモータウン、スタックス・レコードを思わせるタイトなR&Bアルバムに。ザ・ダップ・キングスを起用したヴィンテージなバンドアンサンブルに、"Ain’t No Mountain High Enough" をサンプリングした "Tears Dry On Their Own" などストリートワイズなセンスも併せ持ちながら、単なるレトロ趣味に陥ることなく、フレッシュなコンテンポラリーR&Bへと仕立てたマーク・ロンソンとサラーム・レミの手腕も光るが、やはり特筆すべきは水を得た魚のようなエイミーのソウルフルな歌声だろう。本作が最後のオリジナルアルバムとなってしまったことだけが悔やまれる。
ディスク1
ディスク2
その他のバージョン
ミュージックビデオ
- 2006年
- 2021年
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