![](/assets/artwork/1x1.gif)
![Bach: Goldberg Variations, BWV 988](/assets/artwork/1x1.gif)
韓国で生まれ、アメリカで指導を受けた Ji というシンプルな名を持つピアニストは、紛れもなく21世紀のためのクラシックミュージシャンだ。弱冠10歳の頃にニューヨーク・フィルハーモニック主催のヤング・アーティスト・コンクールで優勝し、その後、名門ジュリアード音楽院に進学した。そんな将来性のある才能豊かで繊細な若手ピアニストとして注目される彼がワーナー・クラシックスでのデビューのために選んだ作品は、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。クラシックは不滅である、と断言する若きピアニストの演奏からは、今この瞬間を生きることだけでなく、伝統を尊重し、継承していくことこそが大切であるという強いメッセージが聴こえてくるようだ。