バッハは自身や同時代の作曲家の作品を、2台、3台、4台の鍵盤楽器のための協奏曲として再創作した。フランスのピアニスト、ダヴィッド・フレイはこれらの協奏曲を演奏するために、3人の共演者と室内オーケストラを集結。みずみずしく活力あふれるパフォーマンスを繰り広げた。一人ひとりのピアニストの力量が確かで、互いに刺激し合うような熱のこもった演奏に魅了される。ヴィヴァルディのバイオリン協奏曲の編曲である「4台のピアノのための協奏曲」の最終楽章における、4人のピアニストによる華麗なかけ合いや、「2台のための協奏曲(BWV1062)」の荘厳な緩徐楽章(かんじょがくしょう)など、聴きどころが満載。録音が行われたトゥールーズの教会の音響効果もぜひ味わってほしい。
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