

レディー・ガガは6作目のスタジオアルバム『MAYHEM』を引っさげたワールドツアーで、自身のオペラハウスを携えて世界中を巡った。毎晩、超現実的な劇場のファサードの柱や華美な装飾が、『MAYHEM』が誘う狂騒への旅の舞台となった。しかし、今やそのオペラハウスは瓦礫(がれき)と化した。すなわち、私たちは敬意を持って『MAYHEM』最終幕に備える時がやって来たのだ。 Apple Music Liveのために、ガガは『MAYHEM』をたたえ、収録曲を再構築した『MAYHEM Requiem』を披露する。自身のゴシックオペラの亡霊となった彼女は、ロサンゼルスの劇場The Wilternで、ピアノやシンセサイザーを前に親密な夜を紡いでいく。オペラハウスのひび割れた柱や散乱した残骸の中、「Abracadabra」や「Disease」をはじめとする『MAYHEM』収録曲が再構築されたアレンジで奏でられる。「Killah」の重厚なインダストリアルサウンドから、ブルーノ・マーズとのデュエット「Die with a Smile」のエレクトロファンクなリワークまで、『MAYHEM Requiem』はオリジナル版の完璧な補完であると同時に、唯一無二の体験となる。『MAYHEM』の楽曲は、もう二度と同じようには聞こえないだろう。でも、今なら空間オーディオで、その新たな魅力を味わうことができる。