イタリアが生んだ希代のメゾソプラノ歌手、チェチーリア・バルトリ。およそ20年ぶりのヴィヴァルディ作品となったこのアルバムは、イタリアバロックの大作曲家が遺したオペラ作品の素晴らしさを強く再認識させてくれる。共演はバロック音楽を得意とし、とりわけヴィヴァルディのオペラの演奏で高い評価を得るジャン=クリストフ・スピノジ率いるオーケストラ、アンサンブル・マテウス。バルトリは彼らの繊細かつ躍動感あふれる演奏と見事に呼応し合い、世界最高峰の歌唱テクニックを余すところなく発揮している。まるで熟成されたワインのように味わいを深めたバルトリの歌声は温かみを増し、彼女のパフォーマンスに新たな魅力を加えている。
- 2009年
- フィリップ・ジャルスキー & Ensemble Artaserse
- サラ・ミンガルド, サンドリーヌ・ピオー, マグダレナ・コジェナー, マリー=ニコル・ルミュー, ヴェロニカ・カンジェミ, ロベルタ・インヴェルニッツィ, パトリシア・プティボン, カリーナ・ゴーヴァン, ナタリー・シュトゥッツマン & ユリア・レージネヴァ
- Les Chantres du Centre de Musique baroque de Versailles, カフェ・ツィマーマン & グスタフ・レオンハルト
- サンドリーヌ・ピオー, レ・パラダン & ジェローム・コレア
- リナルド・アレッサンドリーニ & コンチェルト・イタリアーノ
- マックス・エマヌエル・ツェンツィク, ディエゴ・ファソリス & イ・バロッキスティ
- レ・パラダン, ジェローム・コレア, サンドリーヌ・ピオー, エマニュエル・アイム & Marion Middenway