愛と笑いの夜

愛と笑いの夜

UKロックやガレージロックに触発された重厚でメランコリックなサウンドと、失恋を題材にした歌詞がシネマティックな作品世界を映し出すサードアルバム。前作『東京』では、はっぴいえんどをはじめとする1970年代の日本語ロック、フォークの影響下にあったサニーデイ・サービスが、同時代の音楽に大きなインスピレーションを得たことで、一つの転機を迎えた作品でもある。オアシスのアルバム『(What's the Story)Morning Glory?』からの影響が色濃い「白い恋人」や「サマー・ソルジャー」、後に親交を深めることになるトラッシュ・キャン・シナトラズのアルバム『A Happy Pocket』に触発された「知らない街にふたりぼっち」や「雨の土曜日」など、楽曲はより叙情的に。そして、ヘンリー・ミラーの小説やウォン・カーウァイの映画『天使の涙』などから着想を得た歌詞世界はよりエモーショナルでムーディに。切なく美しい心象風景が具現化されている。