「色彩のブルース」のヒット以降、注目度が高まっていたEGO-WRAPPIN'の評価を決定づけたサードアルバム。テレビドラマに主題歌として提供した「くちばしにチェリー」やボブ・ハガートとレイ・ボーデュク作のジャズスタンダードに日本語詞を付けた「Big Noise From Winnetka ～黒アリのマーチングバンド」をはじめ、ビッグバンド/スウィングジャズをはじめとするルーツミュージックのビンテージな響きと、艶やかでシネマチックなムードに満ちた楽曲が並んでいる。また、エマーソン北村のオルガンとリズムボックスをフィーチャーしたメロウなマシンファンク「5月のクローバー」、やラテンのリズムとロックンロールマナーのスウィンギンなギターソロが爽やかな高揚感をもたらす「Whole World Happy」など、新機軸となる2曲も収録。次作『merry merry』ではさらに大きな変化を迎えることになる。