「なりたい自分になる」という願いが込められた、BE:FIRSTのセカンドアルバム『2:BE』。「BE:FIRST、そして個人の成長が描かれているアルバムになっています」と、JUNONはApple Musicに語る。7人のメンバーは、ひとときも休むことなく足を前に進めながら、その目はこれまでよりもずっと遠く、広い場所を見ている。快進撃を続ける彼らは王者の風格すら漂わせる。そんな進化の軌跡を鮮やかに映し出す本作は、「デビュー当初から銘打っていた“ジャンルレス”という音楽性がより洗練されているはず」とRYOKIは胸を張る。 その軸にあるのは、「Mainstream」のような力強く大胆なヒップホップナンバー。攻めの姿勢を崩すことはなく、それでいて自分たちが身を置く状況を楽しむ余裕すらうかがえる。軽やかなビートが鳴る「Blissful」では「俺らなら大丈夫」という言葉が彼ら自身にもリスナーにも向けられ、心を温める。中盤にはユニット曲が並び、「Metamorphose」にSHUNTOとRYUHEI、「Genesis」にSOTA、JUNON、LEO、「Selfish」にMANATOとRYOKIが参加。メンバーたちはそれぞれ作詞に参加し、自らのキャラクターを生かした言葉をつづり、高度なラップスキルを披露している。多数のヒットシングルやATEEZとのコラボレーション曲も収録、どこを聴いても熱いエネルギーがほとばしる全16曲。ロケットに乗り込もうとするメンバーらしきイラストが描かれたジャケットからも、今の彼らがいかに高みを目指しているのかが分かる。「聴く人を肯定してくれるような、自己愛を高められるような作品」とMANATOが表現するこのアルバムからいくつかの楽曲について、7人のメンバー全員に自ら解説してもらおう。 Slogan SOTA:セカンドアルバムは通過点であり、ここからが真の本番だということを証明付ける楽曲です。この曲から始まることで、この先の曲たちに重厚感と説得力を持たせることができています。ファーストアルバム『BE:1』の1曲目は「BF is...」で、BE:FIRSTが主語だったのに対し、今回はより大きな責任感として、BMSGという会社そのものを背負ったリリックになっています。 SHUNTO:「Masterplan」「Mainstream」「Boom Boom Back」「Scream」「Gifted.」など、いままでの楽曲タイトルがリリックにちりばめられているところがポイント。まさにアルバムの意味にも込められた「今までの自分たちへの肯定」につながっています。 Guilty LEO:裏声のアプローチはかなり苦労しました。初めての声の出し方だったので慣れない中、自分の中では大きなトライでした。 Sapphire RYUHEI:真っすぐで情熱的に愛を伝えている曲ではあるんですけど、トラックには落ち着きがあって、その中で激しい感情を声で届けています。「Sapphire(サファイア)」のカラーは青で、青といえば静かなイメージですが、情熱的なリリックとのギャップが魅力的です。 Metamorphose SHUNTO:もともとオーディション時のユニットで今回やろうということになっていて、リリックの題材もそこからどれだけの変化、進化ができているのか証明する一曲にしようということになっていました。実際RYUHEIも含めて進化できたなと思っています。初披露が楽しみです。 RYUHEI:自分たちの成長と刺激をリリックに込めて制作しました。自分たちが変わっていくことは変化ではあるけど、自信を持っている言葉や心は最初から変わらないまま。今の自分たちだからこそ、過去の自分たちをリスペクトして制作しました。 Genesis JUNON:「とにかくぶっ壊れる」をテーマに作った曲です。メロディもリリックも普段僕がトライしているようなものではないので、楽しんでもらえると思います。 LEO:僕にとっては制作において大きな挑戦があった楽曲。Aile The Shotaが作るフロウが故に、初めての事もあってかなり苦戦しました。いまだにあのレコーディングで正解だったかは分からないのですが、他のメンバーからの評判が良かったので、素直に成長を感じられてうれしかったです。 Selfish RYOKI:個人的にも好きなヒップホップサウンドで、とにかく遊びまくっています。MANATOとの、二人の真逆のアプローチのバースの楽しさやクオリティ、そして耳に残るフック、一曲を通して多角的に楽しんでもらえると思います。 MANATO:結局、音楽もそれ以外も最初に大切なのは自由でいることだと再認識させてくれる楽曲になっています。自由であることから生まれる発想や、コミカルなワード、そして何よりRYOKIくんとの二人の声やパフォーマンススタイルの違いから生まれる、楽曲制作時のその場の良いヴァイブスが反映されています。 Bump Around JUNON:この曲に「INIMI のビート響かす世界中に」というリリックがあります。INIMIチームはたくさんの楽曲に携わってくれていて、いい楽曲が生まれるからこそ自分のソロ曲もお願いしました。これからもたくさん一緒に楽曲を作りたいなと思って、ダイレクトにリスペクトを伝えました。 Hush-Hush RYOKI:ATEEZとのヴァイブスがBE:FIRSTと合っていたと伝わってくる、気持ちの良いフロウになっています。それがパフォーマンスにも出ていて、それぞれがしっかり立っている新しいコラボレーションの形が出来上がったと思っています。いつかお客さんの目の前で披露したいです。 Blissful MANATO:フックを落ち着かせることの格好良さや美学の意識が最近多かった中で、今回は分かりやすくそこをピークに持っていきたいという気持ちがあったので最初にフックを決めて、逆算して他を作りました。「Blissful」は挑戦的な楽曲だったと思います。ポップス寄りではあるため、いろんな人に好きになってもらえる楽曲だとは思いつつも、BE:FIRSTが今まで軸足をしっかりとヒップホップに置いてきたからこそ、そのエッセンスが映えた楽曲になっていると感じています。
ミュージックビデオ
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