自身の内面と向き合った前作のアルバムから一転して、コラボレーションを通じて新たな表現領域を開拓したEP。ドラムンベースのトラックにラッパーの(sic)boyをフィーチャーした「雨」、インダストリアルなビートの上で元ゆるめるモ！のanoと共鳴し合う「あの笑み」という2曲の先行配信シングルでも示されていた通り、予測不可能にしてスリリングなコラボレーションが次から次へと押し寄せる。Yaffleによるプロデュースの下、緩急の付いたグルーヴを乗りこなす「生きてみるわ」、小袋成彬とワルシャワ出身のプロデューサーFouxとの共同作業をミニマルなトラックに凝縮した「Ignition」、バンクーバー出身の3人組バンド、Gliiicoが手掛けたドリーミーなサウンドに甘い歌声を溶かし込んだ「Come and go」と、全5曲のサウンドアプローチは各人各様。多様性を極めることでAAAMYYYの揺るぎない個性、懐が深い音楽世界が浮き彫りになっている。