レキシチ

レキシチ

より奔放に鋭く響き渡る歴史妄想ポップの宴、約3年6か月ぶりとなるアルバム。フィリーディスコ風の華やかなシングル曲にして映画主題歌「ギガアイシテル」は、絵巻物を広げるワクワク感を担うようにオープニングに配置された。小田原北条氏攻めの参陣に遅れた伊達政宗を許す豊臣秀吉の心情を、切々としたピアノ演奏とともに歌い上げる「だって伊達」は、駄洒落のようなタイトルとは裏腹な美しさ。日本語主体でつづられた物語を巧みな言葉選びと節回しでファンキーに響かせる「つれづれ」では、レキシならではのさえた技巧にうならされる。コラボレーションも充実しており、“にゃん北朝時代”とレキシネームを命名されたカネコアヤノをはじめ、“あ、たぎれんたろう”ことatagi (Awesome City Club) は甘いソウルボーカルで共演。“ぼく、獄門くん”こと打首獄門同好会は、エッジーなロックサウンドを持ち込んで新撰組副長のテーマを歌い奏でている。シーン全域を巻き込んで拡大するレキシワールドだ。

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