実験精神に富んだビートとラップによって、既存のフォーマットを拡張するオルタナティブなアプローチが海外からも注目されているヒップホップユニット。2019年のファーストアルバム『Dos City』リリース以降、雨のパレードやUKのblack midi、台湾のIT担当大臣であるAudrey Tangらと精力的にコラボレーションを行ってきた彼らの4曲入りコンセプト作品。前作の舞台であった架空の都市における“四季の移ろい”を表現した本作は、多彩なサンプルをまき散らしながら、プログレッシブロックばりの展開を見せる「Mammoth vs. Dos Monos」をはじめ、緻密に作り込まれたビートと修辞的なリリックが時間の経過と共にダイナミックに変化。アリゾナのヒップホップユニット、Injury Reserveとのコラボレーション曲「Aquarius」に象徴されるスリリングな音楽的探求が、目覚ましい進化に結実している。