ライブの中止を余儀なくされたWANIMAが「ライブができないなら、ツアーでやっていた新曲をレコーディングし、ツアーを楽しみにしていた方々や音楽が支えになっている方々に最速で届けたい」という思いから急遽リリースした本作。置かれている状況の重苦しさを吹き飛ばすような、エネルギーに満ちたサウンドは、日差しの角度や空気の匂いに春の訪れを見つけたときの、じっとしていられないような高揚感や期待感を思い出させる。メンバーのKENTAはリリースに際して「決断の連続で生きることは簡単ではないけど、こういうときこそ視野を広く持ち、だれかを攻撃するのではなく守ってあげて、人としての本質を見失わないように。元気な姿でまた会える日を楽しみにしています。それまでそれぞれが春を待って」というメッセージを寄せた。エネルギッシュなサウンド同様にこの言葉も、前向きな気持ちでいれば、いつかまたあの春の訪れのような日が迎えられる、そう信じられる力を与えてくれる。