キャッチーな西海岸ポップパンクに傾倒した前作「Pepperoni Quattro」から一転、ストレートでシリアスなエモ＆メロディックパンクに振り切れた本作で、バンドは一気に音楽シーンの最前線に躍り出た。有無を言わさずテンションを最高潮に高めるアッパーなパンクソングから、涙腺を刺激する繊細な美メロのミディアム、心をギュッとつかまれるシンガロングチューンまで濃密な全10曲。そのどれを取ってもELLEGARDENの音楽が持つ人懐こさや熱さがひしひしと伝わる。ヴォーカル、細美武士のエモーショナルな歌声とタイトなバンドサウンドが爽快な興奮をもたらす、日本のインディーズロックの代表作に数えられる傑作。