This is my trial

This is my trial

引退直後の1980年10月21日に発表された22作目、最後のオリジナル作。タイトル曲はその16日前の最後のコンサートのオープニングで歌われており、谷村新司による百恵へのオマージュになっている。テーマは設けず、良曲で構成するアルバム制作が進められた。メロウな味わいの「想い出のストロベリーフィールズ」は杉真理のメロディに百恵が歌詞をつけた曲。ムード満点の「Crazy Love」は井上陽水の唯一の提供作である。阿木燿子と宇崎竜童のコンビとしては、重厚なファンクソングの「神様のおぼし召し」がソウルフルなボーカルを引き出しており、出色の出来だ。超多忙な時期の録音で声がハスキー気味になっているものの、それが味わいになっている瞬間も多い。山口百恵は歌手人生の最後まで、その命を全うした人だった。

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