月光蟲

月光蟲

文学やカルチャーに造詣も愛情も深い大槻ケンヂ(Vo)ならではのペーソスあふれる歌詞世界、いびつで不器用だがどこか愛すべき人間たちを濃密かつシアトリカルに表現したサウンドで、他のバンドとは一線を画した世界観を築く筋肉少女帯。本作は、L’Arc~en~CielやDEAD ENDを手掛けたことで知られるプロデューサーの岡野ハジメを迎えて制作された、ロック色が色濃い5作目のアルバム。シングルとしてリリースされたのは「サボテンとバントライン」のみだが、「イワンのばか」や「僕の宗教へようこそ(Welcome to my religion)」など認知度の高い曲も多い。音楽的な面をより磨き上げ、メンバー各自の役割も洗練された。2人のギタリスト、橘高文彦と本城聡章のサウンドもより立体的に主張し、ヘビーな音作りで曲を先導する。これまでよりも削ぎ落とされたアレンジになったことで、バンドの持つポップ性が際立ち、多くのファンを増やす一作となった。このアルバムはApple Digital Mastersに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。

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