2020年にデビュー10周年を迎えたClariS。その新たな一歩となるのが、前作から約3年半ぶりとなるこの6作目のフルアルバムだ。ユニットの特色であるイノセントな声や、それが楽曲にもたらす切なさやキュートさは、本作でも魅力的に輝き続けている。アルバムには、中盤以降に「Entr'acte」（幕間音楽）と名付けられた、場面転換にあたる短い楽曲が4つ挟まれており、GLAYのTAKUROが提供した「瞳の中のローレライ」などの新曲や既発曲とともに、作品の世界観を形作っている。前半には、この3年半の間に彼女たちが歌唱した『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』や『はたらく細胞!!』といった人気アニメの主題歌も収録。“Parfait（パフェ）”と“Tone（トーン）”を組み合わせた造語『Parfaitone』をタイトルとするにふさわしい、みずみずしい歌声で彩られた、バラエティ豊かな楽曲を幾層にも重ね合わせた充実作となっている。