只者

只者

“普通の人”を意味するタイトルと、全身から輝くオーラを放つボーカリスト稲葉浩志の姿はなかなか結びつかない。しかし、彼は恐れずに自身の内面をさらけ出す。10年ぶりとなるソロアルバムには、前作『Singing Bird』に比べ、ぐっと苦みのきいた楽曲がそろった。自分にはもっと違う人生があったのではないかと思い惑う「ブラックホール」、夢から覚めた後の喪失感を歌う「空夢」、人生に確信を持たないまま生きる姿を見せる「cocoa」。弱さやずるさを抱え、とりとめもない日々を重ねる“只者”の迷いや焦燥感をリアルに描き、何気ない瞬間に生まれるささやかな思いにも目を向ける。何かを追う者だけが知る解放感に満ちた「Starchaser」、自身に向けられていた愛に気付き、子どもから大人へと変わりゆく心情を歌った「シャッター」。程よく力の抜けた歌声とサウンドが、人は誰しも完璧ではないからこそ感じられるものがあると教えてくれる。

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