

バンドにとってターニングポイントとなった通算9枚目のオリジナルアルバム。ヒット曲となった"今宵の月のように"や"風に吹かれて"に代表されるように、バンド初期の持ち味だった攻撃的で混沌としたサウンドから、叙情的でメロディアスなロックへと転換し、以降のエレファントカシマシの個性を確立することに成功した記念碑的な作品といえる。ポジティブなメッセージを熱く歌い上げる"戦う男"や"明日に向かって走れ"から、どこか不器用な男の哀愁を漂わせるミディアムバラードまで、エレカシのブレイク作にして、日本のロックシーンを代表するアルバムだ。