2018年に高校の軽音楽部で結成し、バンドシーンで注目度を高める3ピースバンドが、2023年現在の自分たちを見事に表現した3作目のEP。切ない恋心を歌い、SNSを中心に話題を呼んだロックナンバー「ファジーネーブル」や、初期からの人気曲であり、紬衣（Vo/G）の歌声の魅力がさく裂するポップな「リップシンク」、まだ青い自分の心を青い花ネモフィラに重ねて描く「baby blue eyes」など全6曲を収録。精力的なライブ活動で演奏力を高めた3人が生き生きとプレイしていることが伝わってくる。ストレートな感情や繊細な心模様を思い切り表現した歌は、青春を全力で生きる彼女たちの姿そのものといえる。パンキッシュな「プードル」や、抑えた演奏から始まり後半はラウドにはじける「Darling」など、多彩なサウンドアプローチでバンドとして大きく成長した姿を見せる充実作だ。