フィルハーモニー

フィルハーモニー

細野晴臣がYellow Magic Orchestraの活動中(再結成を除く)にリリースした唯一のソロアルバムで、初期のYellow Magic Orchestraのポップさとはひと味違う、純度の高い和製テクノが展開されている。MC-4やEmulator Iといった初期のシーケンサーとサンプラー、ドラムマシン、そしてアナログシンセのProphet-5を核に作り込まれた内省的なサウンドは、プライベートスタジオに近いLDKスタジオで深夜にひっそりと作られたというだけあって、当時の細野の精神世界を旅するような趣きを感じることができる。アンビエントへの共鳴とガムランの響きを引用した"ホタル"、ミュジークコンクレート的な質感の"エア・コン"、その後の自身のノンスタンダード/モナドレーベルに所属する若きテクノアーティストたちにも通じる"リンボ"など印象的な楽曲群からは、後に自身も正面から向き合うことになるアンビエントの萌芽も見られる。

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