スタッフメモ 小説の世界観から得たインスピレーションを楽曲で表現するユニット、YOASOBI。3作目となる本作は、橋爪駿輝の『それでも、ハッピーエンド』をモチーフに制作された。美大卒業後、ままならない日常を過ごしていた主人公が、再び意欲的に歩み始めるストーリーを、ボーカルのikuraとコンポーザーのAyaseはいかに表現したのか。

「本当に小説を歌うような感じでした」とikuraは言う。「前半、夢も追いかけられていなくて、苦しい環境と戦っている主人公が、友人の絵の展示会に足を運んだことをきっかけに目覚めて、彼氏との失恋を経ながらも自分の夢を見つめ直すという展開が曲の型にぴったりはまっていたので。出だしは淡々と、最後には駆け出していくような感じで。私は、主人公が“自分は花が咲く前のつぼみなんだ”と思っているのかなと感じていたので、それをイメージしながら歌いました」

一方のAyaseは、ストーリーに沿って曲を構築しながらも、「原作にある世界観や景色みたいなものを、音楽を通してもっと広く見られるようにする」ことを意識したと言う。「小説では、場面は主に家の中で、主人公の記憶や空想で展開されています。これを、実際に部屋から飛び出すイメージで表現しました。鬱屈とした状態から夢に向かって飛び出すという主人公の感情の動きにもリンクさせられればいいなと。この点は音を付けるからこその物語の楽しみ方だと思うし、やりがいを感じる部分ですね」

抑揚の効いたメロディと、ラテンテイストのピアノとギターによる情熱的なアレンジが描く、主人公の新しい人生の始まり。原作と併せて深く味わいたくなる。

ソング
ハルジオン
1
3:18
 

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