武満徹: ノヴェンバー・ステップス、ア・ストリング・アラウンド・オータム、エクリプス

武満徹: ノヴェンバー・ステップス、ア・ストリング・アラウンド・オータム、エクリプス

小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラは1989年から90年にヨーロッパ・ツアーを行い、武満徹の作品を取り上げた。このアルバムはその際にライブ収録されたもの。琵琶と尺八を独奏楽器とし、オーケストラと協奏させた "ノヴェンバー・ステップス" はニューヨーク・フィルハーモニックの創立125周年祝賀コンサート・シリーズのための作品。そしてその琵琶と尺八があたかも2つの天体による蝕を描くかのような "エクリプス"。この曲を初演当時レナード・バーンスタインに聴かせたのが小澤であり、ニューヨーク・フィルからの委嘱へとつながった。本アルバムでは2曲とも初演と同じく琵琶を鶴田錦史、尺八を横山勝也が演奏している。"ア・ストリング・アラウンド・オータム" は、ヴィオラ奏者の今井信子のために書かれ、フランス革命200周年で披露された。今井の独奏とサイトウ・キネンの芳醇なアンサンブルは聴き応え十分。役者がそろい、武満徹の音楽の真髄を伝えてくれるアルバムだ。

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