アワーミュージック

アワーミュージック

ジャン=リュック・ゴダールの映画と同タイトルが印象的な本作は、電子音響作品のリリースを行うレーベル ATAK 主宰の渋谷慶一郎と、“ポストYouTube時代のポップ・マエストロ” を自称するハイブリッドポップバンドである相対性理論がタッグを組んで制作された一作だ。前年にリリースされていた渋谷慶一郎のピアノ・ソロ・アルバム「ATAK015 for maria」に収録されている “our music”、“sky riders” にボーカル&リリックを追加するという再構築的な内容だが、原作を知らなくとも十分楽しめる完成度はさすがこの2組と言うべきか。そしてアイスランドのエレクトロニカ・バンド mum のメンバーもプレイヤーとして参加し、坂本龍一とのコラボレーションでも知られる alvanot がリミックスを手がけるなど豪華ゲストにも恵まれている。さらには “sky riders” と “our music” に関してはバンド・バージョンと静寂際立つピアノ&ボーカル・バージョンの2種が収録されているという、重層的に作品を楽しめる仕組みも嬉しいかぎり。「ATAK015 for maria」と合わせてチェックしたい。

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