スタッフメモ デビュー直後からS.M.A.P.の"夜空ノムコウ"の作詞などで注目を集めていたスガ シカオ。表情の判別しづらいビジュアルイメージと複雑な心模様を描写する楽曲スタイルで、なんとなく不穏さを漂わせていた彼が、そのディープな印象を決定的にしたのが、本作からの先行シングルとなった"あまい果実"である。恋愛感情が暴走しすぎるあまり、ストーカー行為に走ろうとする危うい心理を描いた同曲は、彼が人間の心の暗部までを突こうとしている稀有なアーティストであることを強く表明するものだった。ほかに本作中では"310"や"いいなり"でセクシャルな表現が見受けられるなど、不気味さが蔓延。しかもそのサウンドはローファイにして陰鬱である。プリンスに代表されるブラックミュージック、それもファンクをベースにした音楽性を身上とする彼だが、ここではそういったリズム中心のサウンドが、とくにアコースティックギターの響きによって生々しさを伴い、彼ならではのアクをより強烈にアピールしている。かと思えば正統的なソウルバラードの"ぼくたちの日々"では心にナイーブさを残す大人の男の横顔が見えたりするのだから、やはりひと筋縄ではいかない。99年リリースのサードアルバム。

ソング
あまい果実
1
5:03
 
正義の味方
2
4:17
 
夕立ち
3
4:41
 
ふたりのかげ
4
4:09
 
310
5
4:37
 
夜明けまえ
6
3:58
 
師走
7
4:28
 
グッド・バイ
8
5:11
 
いいなり
9
4:36
 
ぼくたちの日々
10
4:39
 

ミュージックビデオ

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